砺波の秘湯,湯谷
富山県砺波市にある秘湯・湯谷温泉へ行ってきました。温泉マニアの間ではわりと知られている場所だと思います。
最終修正:令和4年11月24日 (3)
その湯谷温泉は、富山県砺波市、旧庄川町にあります(同じ名前の湯谷温泉が南砺市福光にもありますので、お間違いのないようお願いします)。
バスですと高岡駅から加越能バス小牧ゆきに乗車、終点の手前にある「湯谷口」で降り、橋を渡って対岸をかなり歩いたところになります。国道471号線沿いの「湯谷亭」と書いてある看板の付近から坂を下りてアクセスすることができます。
実は井波から出ている南砺市営バスの阿別当ゆきが停まる「湯山」というバス停が実際には一番近いのですが、本数など条件が厳しいです。
この裏から坂道を下りていきます。
入浴代金は500円で、道ばたの無人野菜直売所のようにお金を置いていけばよいという信用方式です。
かつては湯治宿として賑わっていたのでしょうか。
足腰の弱い人には厳しいかも知れません。行きはよくても、帰りは……。
川べりへと長い階段を下りて行ったのですが、露天風呂などといった浮ついたものなどなく、石の洞窟のような幽邃な浴場がそこに待つだけでした。
湯は石室のなかにあり、階段を降りていった底が浴槽となっているのですが、その階段も途中から徐々に水没しており、神秘的な雰囲気さえ漂っています。不思議な泉のようです。まさに「温“泉”」でしょう。
写真が浴場のすべてです。
見ての通り、洗い場というものは存在せず、シャワーはおろかカランもありません。なにせ手桶もなにも置かれていません。純粋に湯を楽しむだけの場所となっています。3人も入れば満員になるような大きさでしたが、先客はいませんでした。湯はドバドバと音を立てて豊富に注がれ続けており、その轟音が石室のなかを満たしていました。
昨今の世情によりなかなか遠出ができないので、過去に訪れた湯谷温泉のことを思い出しながら、なぐさみとしようと思います。
「私設バス停」とありますが、まさに私設のようで、ここには正式なバス停はありません?! しかしこれは湯谷温泉へアプローチする際の重要な目印になっています。この小屋の壁面に道案内が記されているのです。
坂の下に重厚な屋敷のような日本建築が見えてきます。ここが湯谷温泉です。看板類は一切なく、営業中なのかどうかも外からは分かりません。最初訪れたときは戸惑って玄関口で立ち止まってしまいました。
「こんにちは」と声をかけて玄関をくぐりますが、返事はありませんでした。しかし、小さな台が置いてあり、そこにこう書き置きがされていました。
歩くたび床の鳴る廊下を進んでいきます。
炊事場のような部屋が見えます。
浴場は別棟にあるようで、そこへは長い階段を下りていきます。
すぐそばは庄川です。川の流れを観ながら入る露天風呂なのかなと一瞬思いがよぎりました、最初は。
台風で屋根が壊れてしまったようで、途中からブルーシートに包まれた独特な雰囲気に……。青の洞窟といった感じです。
そしてたどり着いた浴場です。
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