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横安江町商店街
武蔵ヶ辻から東別院の前を通り、笠市町へ抜ける横安江町商店街。最近は「東別院表参道通り」とも称されているようですね。かつてはアーケード街で、別院参拝の客で賑わっていました。
最終修正:令和5年5月15日 (7R)
幼い頃、信心深い人だった祖父母は、よく「別院参んに行くわ」と云って東別院へ参りに行っていたもので、ぼくはそれに連んだって行くこともしばしばでした。むろん、ぼくの狙いは別院などではなく、北鉄バスに乗せてもらうことと、お土産の玩具だったのですが笑
あの頃の横安江町は、とにかく賑わっていました。洋服のもとせ屋、加登長のうどん、そして、「カメヤマローソク」の看板のある卯野屋仏壇店は記憶によく残っているお店でした。
昭和44年(1968年)12月5日、ほていや85番目の店「ほていや横安江町店」としてオープン。旧「呉服の太田」だった建物で、2階建て。1階が衣類、2階が呉服・寝具としていたようです。
昭和50年(1975年)の住宅地図では「ユニー横安江店」として健在でしたが、昭和55年(1980年)の地図ではなくなっていました。跡地は長い間駐車場として利用されたのち、広場として整備されています。
ぼくが金沢駅と武蔵の間を歩く機会は多いのですが、大抵はリファーレ前を通って歩いています。しかし、ときおり気が向いたときにこちらを通るのは、幼い頃に金沢へ出掛けた日のことを懐かしむことができるからです。
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横安江町商店街はもともと浄土真宗東本願寺金沢別院の門前町として発展したもので、現在も仏具店や法衣店などが軒を連ね、金沢版・おばぁちゃんの原宿という印象の強い通りです。参拝客だけでなく、リファーレ前の通り(36m道路)が開通する以前は武蔵〜金沢駅間を歩く人の多くがここと別院通りを通っていたので、行き交う人も多く、様々な商店や食べ物屋が揃っていたものです。
平成24年(2012年)4月に横安江町を歩いたときには、卯野屋仏壇店のビルが健在でした。アーケード街だった頃はまったく分かりませんでしたが、実はこのように大きなビルだったのですね。できた当時としては、かなり先進的な建築だったのではと想像されます。
“テナント”の洋服屋さんは、閉店セールなうでした。某大手洋服チェーンの謳い文句と違って、本当に閉店のようでした。このお店と卯野屋仏壇店さん、アーケード時代はまさかひとつの同じビルとは思いませんでした。
平成25年(2013年)9月に歩いてみると、あの卯野屋仏壇店のビルはなくなっており、金沢幼稚園のグラウンドとなっていました。
しかし、健在のお店も多いです。洋服の「もとせ屋」。
祖母はこの「もとせ屋」さんがお気に入りのお店だったようで、よく立ち寄っては長時間ショッピング。へしないなぁ、はやくして欲しいなぁと思ったものでした笑
風格のある「たきや食堂」さん。現在も営業しているのかどうかが不明でしたが、看板はかかっています。このお店で食事をした記憶もあります。それにしても、アーケードがあるころは全景が分かりませんでしたが、実際にはこんなに風格のある建築とは思いませんでした。
こちらもアーケードが撤去されてその重厚な外観があらわになったお店ですね。「山田仏具店」さんです。
商店街のシンボル、東別院です。
かつてはバスが走るなんて夢にも思いませんでしたが、現在は「金沢ふらっとバス」此花ルートが運行しています。アーケード街だった時代は、日本初の本格的トランジットモール(歩行者とバスのみが走ることのできる道路)として喧伝されていました。
横安江町商店街のなかにある、金沢ふらっとバスの「東別院」バス停です。
東別院バス停前には「横安江町広場」があります。ここはかつて「ユニー横安江店」だった場所です。
商店街の北側にはふらっとバスの「東別院表参道口」バス停があります。バス待合所も備えられています。
こちらはアーケードのあった頃の横安江町商店街入口です。