ファミリーマートにおけるコンビニ転換前の屋号を冠した店舗名について
コンビニエンスストア大手の「ファミリーマート」においては、コンビニ転換前の屋号を店名に冠している店舗がまま見られます。
最終修正:令和5年2月26日 (6)
もともとコンビニエンスストアのフランチャイズ店舗は、地域で個人経営されていた酒屋さんからの転業により出店するケースが多数ありました。酒販免許の規制が厳しかった平成15年(2003年)頃までは、お酒を取り扱う店を新規出店するのが難しかったためです。いまでは考えられませんが、当時はコンビニエンスストアでもお酒を取り扱っていない店舗というものは珍しくありませんでしたね。 「お酒を売っているコンビニ」を出すにはどうするか。もともと酒販免許を持っている町の酒屋さんにコンビニエンスストアのオーナーになってもらえば良い――、このようにして酒屋さんから転業したコンビニが各地にできたようなのです。 これはローソンやサークルKサンクスなど他チェーンにおいても同様かと思いますが、転換前の屋号を店舗名に冠するケースはファミリーマートにのみ見られます。 平成15年(2003年)当時、石川県において転業前の屋号を冠していると見られるファミリーマートの店舗は、以下の通りでした。
・ いたろく大徳店
・ しばはら杜の里店 どうやらファミリーマートに特有であった屋号を冠した店舗というものは、急激に減少してしまったようです。オーナーの方がコンビニ業から撤退、あるいは引退された場合や、移転などにより店名から屋号が外れたケースなどもあるのかも知れません。どことなく味わいのあるこうした店舗名も、いまでは貴重なもの――といえそうです。
|