マイカルの経営破綻、イオングループへの合流のあと、平成23年(2011年)3月1日より店舗名が一斉に「イオン◯◯店」に変わり、また「ワーナー・マイカル・シネマズ」を名乗っていた映画館についても平成25年(2013年)7月1日に「イオンシネマ◯◯」と改称され、「マイカル」の名はすべて過去のものとなってしまいました。
最終修正：令和６年４月２日 (４)
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：： 御経塚サティ野々市市御経塚２丁目にあった、石川県最初のサティでした。 もともとこの場所には、平成元年(1989年)10月23日までに西友が大型ショッピングセンター「加賀楽市」出店を表明。ところがバブル経済の崩壊でセゾングループが業績不振となり、平成８年(1996年)３月に至り、出店を断念したそうです。 この用地を利用して(株)マイカル北陸が平成10年(1998年)3月14日にオープンさせたのが「御経塚サティ」でした。
北陸エリアにおけるサティとしては、高岡サティ、砺波サティ食品館に続く出店。また運営会社の(株)マイカル北陸にとり、旧北陸ニチイより名を改めてから最初の店舗だったようです。 南側エントランスから入って２階へ上がるとすぐにあった映画館は「ワーナー・マイカル・シネマズ御経塚」を名乗っていました。 まず映画館がショッピングセンターのなかにあるということが、石川県では初めてのもので、とてつもない斬新さを感じさせました。 凄いものが出来たなという感想だけでしたね。 ショッピングセンターとアミューズメントが一緒になったような、まるでひとつの巨大なレジャー施設のようでした。 石川県民に「御経塚」という地名を有名にさせたのが、明らかにこのサティだったのではないでしょうか。
平成10年(1998年)版「メーサイズ金沢市 南」によると、当初のテナントは次の通り記載されていました。
[３階]
[２階]
[１階]
「ＣＤコーナー」というのはＣＤ売り場ではなく“キャッシュディスペンサー”のことで、いまでいうＡＴＭのことです。
運営会社の(株)マイカル北陸は平成11年(1999年)10月に(株)マイカル新潟と合併し、「(株)マイカル北日本」となっています。 さらに、平成13年(2001年)3月8日までに(株)マイカル北日本は(株)マイカル本体へ吸収されました。 相次ぐ合併劇は、経営の苦しさを物語っていたのでしょうか、平成13年(2001年)9月14日、民事再生法を申請。同年11月22日、(株)イオンによるマイカル支援が公表され、民事再生法から会社更生法に切り替えられました。 このとき、旧マイカルの経営陣は退陣したそうです。 マイカルのイオングループ入り後、ジャスコ、サテイブランドの「イオン」への統合により、平成23年(2011年)3月1日に店舗名も「イオン御経塚店」となり、平成25年(2013年)7月1日に映画館についても「イオンシネマズ御経塚」と改称されました。
令和３年(2021年)5月31日を最後に閉店となっています。イオン御経塚から西へ約４km離れたところに「イオンモール白山」がオープンすることになったためです。 跡地には令和５年(2023年)6月28日、総合生活提案型ショッピングスクエア「アークスクエア御経塚」がオープンしました。ホームセンター「ムサシ」を中心に、家電・インテリアの「ヤマダＴｅｃｃ Ｌｉｆｅ ＳＥＬＥＣＴ」、そしてスーパーマーケット「イオンスタイル」の異業種３社が集結した、新タイプの複合商業施設です。 元サティがムサシになるのは、北陸では高岡サティに次いで２例目ですね。 また、食品スーパーマーケットとしてイオンリテールが再度出店することも大きなニュースでした。イオンにとり、やはり御経塚には縁があるということなのでしょう。イオンモール白山店の衛星店舗として活躍してくれそうです。
：： 金沢サティ(株)マイカル北日本により、平成12年(2000年)4月21日開業しました。 御経塚に続く石川県第２のサティで、これまた、森本という地に物凄いものが登場したというビッグニュースでした。 しかし、結果としてこの金沢サティで石川県のサティは打ち止めということになってしまいました。
平成13年(2001年)版「メーサイズ金沢市 北」によると、当初のテナントは次の通りとなっていたようです。
[３階]
[２階]
[１階]
いまはフードコートがカラッポになり、ついに壁で閉鎖されるに至りましたが、はじめは本当に食べるところが多かったなとつくづく感じます。 マイカルのイオングループ入り後、ジャスコ、サティブランドの「イオン」への統合により、平成23年(2011年)3月1日に店舗名も「イオン金沢店」となり、平成25年(2013年)7月1日に映画館についても「イオンシネマ金沢」と改称されました。
イオンになったあとも、エントランスのガラスドアの、Ｙ字のような意匠の大きなポールの取っ手や、透明なボードで覆われたエスカレーターなど、サティ時代の面影をいまなお色濃く残しています。 エスカレーターといえば、どこか不思議でエキゾチックなメロディから始まる注意喚起放送も印象的でしたが、イオンへの転換後も、曲こそまったく異なるものの、メロディのあとに注意放送が流れるという仕様が守られています。サティ時代同様に短いスパンで繰り返し流れますので、いまではイオン金沢といえばこのメロディという感じになりましたね。 趣味者にとっては、令和３年(2021年)3月13日に３階にオープンした「タムタム金沢店」が最重要ポイントでしょう。北陸でバスコレを手に入れるならココ！ でしょう。
：： 高岡サティそれから、こちらは石川県の店舗ではありませんが、管理人にとっては、何度も足を運んだ思い出に残る店舗として、富山県高岡市の高岡駅近くにあった「高岡サティ」のことも、やはり紹介しておきたいと思います。 平成５年(1993年)10月23日、旧高陵自動車学校跡地にて、当時の(株)北陸ニチイがオープンさせた店舗です。 オープン当初から「ワーナー・マイカル・シネマズ高岡」を併設していたようですが、サティへのシネマ併設店舗は海老名、岸和田に次ぐ３例目だったそうです。 まさに北陸最大級の店舗の出現でした。 このサティの登場により、高岡駅南口にあったダイエー高岡店は閉店に追い込まれています。 なお、(株)北陸ニチイは平成８年(1996年)７月に「(株)マイカル北陸」と社名を変更。その後の変遷は、前項で書いた通りです……。 マイカルのイオングループ入り後、平成14年(2002年)に「イオンモール高岡ショッピングセンター」(現:イオンモール高岡)がオープンしており、あれだけ輝いていたサティにも、急にかげりが見え始めます。 そして平成21年(2009年)1月12日、惜しまれながら閉店。最後までサティとして一生を終えました。 もしこのサティが後年まで生き延び、イオンに転換されていたら、店名はどうなっていたのでしょうか？！ (イオン高岡駅南店のような感じでしょうか) 建物は解体され、跡地には平成23年(2011年)11月22日にホームセンター「ムサシ」がオープンしました。 高岡サティ。大学生のころ、加越能バスの乗り歩きを盛んに行っていたのですが、当時、高岡駅近くにあるスーパーといえばここでしたから、食料調達のためによく訪れました。いまはもうコンビニで買うのですけど、当時は１円でも削りたかったですからね。 高岡駅前からは、まずは地下道を通って南口へ。いまは駅南へ出るのも簡単ですが、当時は路上生活者が毛布にくるまる薄暗い地下道をくぐる必要がありました。 南口へ出てからは、キハ５８が停まっている横を歩き、高架下をくぐればサティでした。車で行く場合は大変だったのかも知れませんが、歩いていく場合はそのように近道ができました。懐かしく思い出されます。
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