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味わいバス停は生きている

 東部車庫 とうぶしゃこ

最終修正:令和5年10月13日 (43)


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 金沢市の東郊、末浄水場にもほど近い丘陵地に位置する北陸鉄道(株)金沢営業所東部支所。この東部基地に隣接している停留所が「東部車庫」です。敷地の東側に隣接して金沢学院大学附属高校と中学校、敷地北側の小高い丘の上には金沢学院大学があり、生徒・学生の通学でも賑わう停留所となっています。

 郊外の山間地に開かれた車庫ではありますが、車庫に隣接して大学や高校があるため、郊外から市内へ、市内から郊外への両方向の流れに対応できる理にかなった終点となっています。


 
 停留所名は行き先表示や車内放送でも「東部車庫」で定着していますが、運賃表示器の停留所名では長らく「東部車庫前」と「前」付きで表記されていました。しかし平成26年(2014年)4月1日の運賃改訂より、液晶式の運賃表の場合は「東部車庫」と表記されるように変わってきています。

 北陸鉄道(株)金沢営業所東部支所は昭和49年(1974年)6月27日に「東部営業所」として発足。これにより金沢市内の東西南北の基地(東部、西部、野々市、柳橋)がすべて完成し、錦町や小立野、花里、涌波などを終点としていた路線が新設の「東部車庫」停留所へ延伸されることとなりました。

 平成15年(2003年)4月27日からは東部営業所管内の一部路線がほくてつバス(株)へ移管されたことにより、同社北部営業所の車両が現地出退勤場所として駐在するようになりました。このほか、比較的短い間でしたが、当時あった加賀白山バス(株)野々市営業所の車両が駐在していたこともあります。

 長らく金沢市東部の一大拠点となっていましたが、平成18年(2006年)4月29日より営業所から支所へ改組され、旧西部営業所である金沢営業所管理下の「金沢営業所東部支所」に変更されました。その後、平成20年(2008年)頃に敷地の東側3分の1程度が学校法人金沢学院へ売却され、高校のグラウンドに変わっています。

 遅くとも令和3年(2021年)頃までには北鉄金沢バス(株)北部営業所の東部現地というものが解消されており、現在は北鉄本体のバスだけが所属する基地となっています。


 
 東部車庫始発便は車庫入口にあるシェルター停留所での乗車扱いとなります。北鉄公式サイトの時刻検索ページでは「東部車庫-A」で登録されています。

 現在のシェルターは平成11年(1999年)12月頃に完成。これと同時に駐輪場が新設されているようです。

 後方に見える茶色の建物が金沢学院大学附属高校の校舎です。


 
 (過去)少しだけ前ののりばの様子です。いまは撤去されてしまった名鉄整備の大きな看板が、こののりばのトレードマークでした。後ろの観光型バスが停まっている場所は金沢学院高校(現:金沢学院大学附属高校)のスクールバスのりばです。同高校はスクールバスが非常に発達しており、県内各地から多数のコースが運行されています。


 
 駐車場と丘の上の金沢学院大間をピストン輸送している送迎バスです。路線タイプの車両も活躍しているようですね。


 
 東部車庫が終点の便は基地への坂の途中のこの位置で降車となります。


 
 このゆるやかな坂道の先に東部基地はあります。坂の手前には「北鉄構内の通り抜けは大変危険です」という看板が立っていますが、基地の面積が縮小される以前は金沢学院大の登り口のほうへ敷地がつながっていたため、勝手に構内を通り抜けて近道する学生がたびたび見られたそうです。


 
 令和4年(2022年)7月2日に北鉄金沢バス(株)旅行センター主催による「第3回北鉄車庫巡りツアー(北陸鉄道南部・東部支所・北鉄白山バス編)」が盛大に催行され、東部車庫で営業所内撮影会が行われました。この日ばかりは決して足を踏み入れることの許されない基地内を見学することができました。


 
 お疲れさま、東部基地へと入庫していくバスです。


 
 東部車庫バス停に停車する[18]番のノンステップバスです。


 
 (過去)現在のシェルター停留所に改築される平成11年(1999年)12月頃以前の待合所は、郊外の停留所にあるようなバラック風のものでした。


 
 金沢学院大学、上辰巳、駒帰方面からの市内方向便は、車庫向かいの路上のりばでの乗降扱いとなります。北鉄公式サイトの時刻検索では「東部車庫-B」として登録されています。


 
 駐車場の一角にバス待合所が設けられており、安全にバスを待つことができます。


 
 (過去)平成29年(2017年)までは待合室やバスを待つスペースなどがなく、歩道と車道の区別もないまったくの路上でバスを待つ必要がありました。時間帯によっては大学生や高校生がこの狭いスペースにあふれんばかりに待つことになり、少し危なっかしいものがありましたが、待合所の整備により、改善されています。


 
 (過去)バス待ちスペースがなかった頃の様子です。


 
 裏手にある寺津用水沿いの遊歩道から俯瞰した東部基地です。金沢学院大学附属高校の校舎より手前にある2階建ての建物が東部支所管理棟です。

 基地構内には名鉄自動車整備(株)北陸支店の東部分工場が置かれ、腕利きの整備士さんが通学ラッシュや山間路線の勾配で酷使される車両を職人技で修理しているようです。

 なお、この写真は寺津用水沿いの遊歩道から撮影したものです。遊歩道の一段下にある職員駐車場は北鉄の敷地であり、みだりに立ち入ると不法侵入となります。絶対にそのようなことのないようご留意下さい。


 
 寺津用水沿いの遊歩道の入口です。


\熊にも注意しよう/
 


 こちらのページもどうぞ
 →駒 帰
 →金沢学院大
 →都雅野住宅
 →南部車庫
 →西割出


参考文献
 「北國新聞縮刷版」各号
 社内報「ほくてつ」各号
 「ゼンリン住宅地図 金沢市北部」各年版


*バス停は生きていますので、外観や表示類、風景などには変化が生じている可能性があります。あしからずご了承下さい。
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