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諏訪バス乗り歩き

 平成24年(2012年)8月の旅より……。信州とアルピコが好きで、何度も長野県に足を運んでいるのに、いまだに「諏訪バス」に乗った経験がなかったので、思い立って、上諏訪を訪れました。

最終修正:令和5年2月22日 (8R)


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 「諏訪バス」は「松本電鉄」「川中島バス」とともに、いまは『アルピコ交通(株)』の一部になっているのですが、丸板の署名に旧社名が残っているのはアルピコのほかの地域同様ですね。利用客に分かりやすい表記を残しているのでしょう。

 上諏訪駅の裏口、上諏訪駅諏訪湖口から、霧ヶ峰方面のバスは出ています。ちなみに表口は上諏訪駅霧ヶ峰口。最近、こうした駅入口にこうした名称を付ける例が増えていますね。


 
 上諏訪駅→霧ヶ峰→車山高原→白樺湖→茅野駅ゆき。なかなか宜しいのが来ました! 元山陽バスの高出力キュービック。元は松本電鉄に在籍していた車両だそうです。

 驚いたのは、案内放送がなんとアナログテープでした! しかもアナウンサーは、かつて全国のバスで美声を発揮し、音声合成化とともに表舞台から去った「古沢さん」の声でした。

 降車ボタンが押されても「次とまります」と言わない懐かしさ。昔のバスはみんなこうでしたね。久々に聴いたテープ放送の音質の澄んでいること。そういえば音声合成出始めの頃、こもった声やなぁー、と感じたものでしたが。 区界停留所しか出さない運賃表示機も、最近では珍しく、これも懐かしいです。

 

 諏訪の街を出たバスは、ぐんぐん上り坂に。斜面に広がる住宅地から、山間の集落、そしてしだいにバスはシラカバの密林へ……。


 
 林の中の、朽ち果てたバス停。

 焼ききれそうなエンジン音に、車内放送はほとんど聞き取れず。終始のぼり坂。キツイ登りに冷房はまったく効かず、あけた窓から車内にこもる香ばしい排気ガス(^_^;) 頑張れ頑張れ諏訪バス!


 
 薄暗い林を抜けると、みるみる目の前が開けて、強清水。霧ヶ峰の中核的なバス停です。霧はまったくない。そしてエアコンもまったくない。

 霧ヶ峰をすぎると、いよいよビーナスラインに入り、車山高原へ。かつては有料道路だったという高原道路。

 

 車山肩から車山高原まで1区間だけ乗る観光客も多かったです。フリー乗車券利用なのかも。車山高原からは下り。丘のあいまに白樺湖が見えてきます。草原に雲のかたちの影がおおいかぶさり、そこだけ色が濃い。


 
 白樺湖畔のバス停。バスは白樺湖の周囲を一周。西白樺湖、東白樺湖、南白樺湖……。潰れたお店のガラス扉にうつっている自分達の姿を写真にとっている少年ら。

 ここで乗務員氏から肉声の放送が。土砂災害のため、「白樺湖入口」〜「インターチェンジ」まで、蓼科高原経由で迂回します。このため所要時間が……とのこと。しかし次のバスまで時間はタップリありますので、迂回はかえって歓迎でした。

 白樺湖を一周して、白樺湖入口から迂回ルートに入ります。迂回ルートもバス路線であるらしく、「諏訪バス別荘入口」「ピラタスの丘」「プール平」などのバス停を通過。あくまで迂回なのでこれらは無停車です。ただ、「信州時刻表」などで名前だけは親しんでいたバス停なので、通れてラッキーでした。


 
 長旅を終えて、茅野駅前に着きました。たのしかったー。二時間半(正規の所要時間でも約2時間)があっという間でした。運賃2300円。ちなみに電車だと上諏訪の隣が茅野駅です。


 
 続いて、上諏訪、下諏訪経由岡谷駅ゆきにスイッチ。こちらは意外にも中型ノンステでした。


 
 ノンステでも前乗り前降りを貫いています。

 さすがにノンステなら音声合成かな、と思ったらこれまた安定の古沢ボイスによるテープ放送! 「この車はワンマンカーでぇす↑」と案内してます。さらに、すでに発車して結構な距離を走っているのに「岡谷駅行きが発車いたしまぁ〜す↑」と。諏訪バスいいわー。

 20分ほどで、バスの旅を開始した上諏訪駅の、今度は霧ヶ峰口に停車。さきほどは、ふつうなら20分ですむ距離を、2時間半もかけて大回りしてきたんですね。

 「下諏訪大社通四ツ角」「長地学校前」。交差点のたもとにある「今井」はJRバスゆかりのバス停。JRでは「諏訪今井」と名乗っていたようですね。古くはここからさらに、御野立口を経て塩尻まで、路線が繋がっていたそうですが、それも夢物語。

 小1時間ほどで、岡谷駅に着きました。諏訪バスには川中島や松電が忘れた何かが残っていますね(・∀・)


 
 「バス運行のお知らせ」か。珍しいバス停名やねっ()



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