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新津温泉探訪

最終修正:令和4年11月25日 (6R)


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 新潟駅の近くにある新津駅。信越線と、会津若松・郡山への磐越西線、酒田、秋田への羽越線が十字に交差する鉄道の要衝で、ご存知の方も多いと思います。

 この新津に知られざる秘湯があると知り、訪れてみたくなりました。なんでも、強烈な石油臭がある湯だとか。

 平成24年(2012年)9月、新津を訪れました。めざす温泉はJR新津駅から徒歩15分ということでしたが、古くからの駅前商店街のアーケードが続き、店屋のたたずまいを見ながらの駅前散歩でした。


 
 新潟県名物、縦型の歩灯。軒の低いアーケードに対応したものです。新潟じゅうの古い商店街で散見されます。


 
 「温泉前」バス停が見えてきました。[←新津温泉]の錆びた看板に従って左へ。


 
 左に入ると、このような風景。

 えっ、ここ…?

 さすがに躊躇させるものがある、なんともいえない雰囲気。


 
 ただの民家にしか見えないのですが……。ここが「新津温泉」でした。

 もうこの辺りですでに、クレヨン的な油のにおいが風にのって漂ってきています。

 「玄関」横に受付があり、そこにあるマジックで手書きした案内書きだけが、ここが温浴施設であることを物語っていました。看板類も見当たらないのです。

 受付に人影はありませんでしたが、ここに立ってしまったからには、もう逃げるわけにいかず、ためらいがちに呼ぶと、茶の間のようなところから、80過ぎていると思われる婆ちゃんがどっこらしょと出てきました。300円。

 生活感あふれる仏間のような大きな部屋に扇風機が回っているのを横目に見つつ、ギシギシ沈む廊下を歩いた突き当たりに、民家の風呂場のような入口がありました。

 浴場には先客がいましたが、ずっと身体を洗っておいでたので、湯船を独占! 湯は石油くさいアブラネンドのような匂い。

 油くさい湯は以前訪れた松之山温泉もそうでしたが、その比ではなく、本当に石油に浸かっているかのようでした。なのに澄んでいて、湯ざわりもさらさら。本当に、こんな湯が地面から自然に湧いてくるとは不思議なものです。

 石油の匂いをまつわりつかせて風呂を出ると、ちょうど正面にある女湯のドアが開けっぱなしになっており、不幸にも、客のバーサンの垂れ下がったヘチマ状のびろーんが視界に……。その後、バーサンは意に介さぬといわぬげな緩慢な動きでドアを閉めました。



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