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頸城バス乗り歩き
土日祝に限り、1,000円でマルケーグループ各社の路線バスに乗り放題の「休日1日フリー乗車券」をつかって、ちょっとバスあそびしてきました。
最終修正:令和5年2月22日 (7R)
まず「1日フリー乗車券」を仕入れなければならないのですが、直江津駅前の案内所は9:30からの営業と遅いので、徒歩10分ほどのイトーヨーカドー前へ……。
上越市もかわらず、雨模様…。傘さして、直江津の街をイトーヨーカドー前へいそぎます。アーケードのように家屋の軒が張り出した上越特有の「雁木」の街並みは、雨模様には心強いですね。
路線番号[3]柿崎ゆき「浜線」でバス遊びスタート。この路線は初めて乗ったのですが、面白い路線でした。幹線ルートかと思いきや、終始一車線の狭い道を走行。おそらく、旧街道なのでしょうね。バスはそれに忠実に東へ東へと走って行きました。
途中、「鵜の浜」を通過します。放送では「鵜の浜温泉」とコールしていましたが、停留所名は「鵜の浜」のようでした。そういえば、「鵜の浜ゆき」の頸城バスを何度か見たことがあり、ここは浜線の区間便の終点になっているようです。
鵜の浜を過ぎると、さらに道は狭くなり、右へ左へカーブ。中型バスとはいえ、なかなか楽しいドライブでした。JRの高架下をくぐり、雨降りのためもあってか少し淋しげな商店街を抜けると、終点・柿崎バスターミナルでした。
来たときと同じバスで折り返し、帰りは「鵜の浜」で下車しました。
ここを始発の区間便が1時間後にあるので、温泉タイムとします!
「鵜の浜人魚館」。グリーンがかった湯で、金沢によくあるルネス、テルメ系の泉質かなと見えたのですが、舐めてみると金沢系の湯よりかなりしょっぱい。和倉的味でした。
「バス停はございませんが」。ちょっと面白い張り紙。片ポール方式は慣れない観光客にはちょっと分かり辛いかな。
後ドアは「ギーー!!」という精神的ブラクラ音でおなじみの、電磁大光ブザーを装備していました。
また、前ドアが開くときに、なぜか「チン!」とベルが。これも頸城の昔ながらのオリジナル仕様でしょうか。古手のバスには、こうした地域色のつよい仕様が残っています。だから筆者は古いバスが好きです。
バスは高田まで行きますが、直江津駅通りで下車。駅そばで腹ごしらえし、つぎは[10]浦川原ゆきです。エルガミオながら横の行き先表示がカンバン式というこれも頸城バス仕様が残るバスでした。
浦川原ゆきの経路は国道253号線を延々と走る幹線ルートで、おそろしく真っ直ぐなコース。単調。ゆえなく睡魔とあそぶことに。でも、まどろみからふと醒めると、バスは走っているという、この瞬間は好きです。あぁ、バスに乗っているのだったな、と。
浦川原バスターミナル着。ここは頸城鉄道線の駅だった場所だそうですね。背後の高架はほくほく線です。頸城鉄道線の跡地をほくほく線の用地に転用しているようです。
「頸城バス発祥の地」の碑。
こうした歴史を示すモニュメントがあるのは珍しいです。マルケーがちょっと好きになりました。
ほくほく線が開通する前は、浦川原から十日町まで、路線がつながっていたといいます。が、いまはここまで。惜しいですが、いまある路線にシッカリ乗っておかねば!
そのほくほく線・うらがわら駅は、ターミナルから少し離れていました。ホームは柵つきです。「まもなく、電車が高速で通過します、……」という自動放送が面白いですね。
再び浦川原バスターミナルに戻り、つぎは高田駅ゆき。この路線はグループ会社「くびき野バス」の運行です。古いバスが来るかも…! と思ったのですが、のっそり出てきたエルガミオ。乗ってみると新車のニオイでした。
「野村十文字」に「青野十文字」。交差点を「十文字」と称しているのですが、なんとなくカッコいいですね。頸城には他にも何ヶ所か「十文字」があるようです。
アーケードが特徴的な高田の街中では、上越大和の跡地が見えました。すでに更地になってしまっているのですが、アーケードの柱に出ている「ときめきの街 あなたの大和」という広告文がそのまま残っており、淋しげなものがありました。
高田駅まで乗ったあと、少し歩いた本町六丁目から、[5]教育大学線・直江津駅ゆきに乗りました。
次に乗るバスまで、しばらくの待ち時間。3歳の孫をつれたおばあさんがいました。六日町から電車にのって、電車とバスに乗りにきた、と窓口のお姉さんに話しています。おばあさんもたのしそうでした。六日町から「ゆめぞら号」で来た。孫はもうすぐお兄ちゃんになる、と。
ヨーカドー前からは[20]直江津・百間町線、海洋センターゆきに乗りました。海洋センターといっても九十九湾ではありません! バスはまたまたいすゞLTが来ました。
ところで頸城ではよくこんな風に車内に無造作にカンバンを置いてますが、無法者に盗まれたりしないのか心配です(・_・;)
終点・海洋センター着。けっこう山手なのに、なぜこんなところに「海洋」センターが? と思ってしまいましたが、どうやら海からはなれた山手のひとたちに、海洋に関することを啓蒙する目的でできた施設のようです。
海洋センターに戻り、同じバスで来た道を戻りました。直江津駅ゆきの最終便でしたが、途中での乗車はわりと盛んでした。さすがに疲れがでて、またすこしウトウト。
平成24年(2012年)6月。梅雨どきで、あいにくの雨でしたが、バス遊びには関係なし! ということで、いつもの「北陸おでかけパス」片手に地元駅を出発。フリー区間外になる谷浜→直江津間は190円で車内精算し、JR直江津駅に降り立ちました。
無事、イトーヨーカドー前でフリー乗車券を買いました。
終点・柿崎バスターミナル。JR柿崎駅のすぐ近くですが、駅前を名乗らないのは新井と同じですね。
柿崎バスターミナルはグループ会社の「頸北観光バス」の営業所のようでした。
いくつかのローカル路線が出ていますが、土日祝は全面運休の路線ばかりのようでした。
さて、またバスの旅。[1]直江津・高田・南本町ゆき。出ました頸城バス名物・富士7EボディのいすゞLTです。大型ボディで少し短く、中型バスと同じエンジン音という大型ショート車は、金沢では馴染みのない車種ですね。
ここまで乗ってきたバス。この外観なのに、横の行き先表示がカンバン式です。
整理券は「六」でした。
車両はやっぱり安定の大型ショート、いすゞLTです。LTでもLVの一番短いタイプでも、あまり変わらない気がしますが、LTの場合は最後部までフルフラットにでき、これがLTを買い続けていた理由のひとつなのかも? と。実際のところは分かりませんが。
イトーヨーカドー前で下車しました。
少し戻って、百間町南停留所。
ここも頸城鉄道の駅があった場所のよう。この「軽便資料館」は旧駅舎でしょうか?
今度は「頸城鉄道線発祥之地」の碑。記念碑がよくある会社さんです。
レールが残っており、車両が動態保存されていました。ちょうどバスの窓から機関車が動いているのが見え、いそいで百間町南へ戻ってみたわけなのですが、残念ながらそのときにはバックで車庫に入ろうとしているところでした。この翌日に体験乗車の会があったようで、そのための試運転だったのかも知れませんね。
最終ランナー。直江津駅南口から、恒例の[31]東飛山ゆきで名立駅前まで乗ります。意地汚いですが、フリー乗車券は骨まで舐める! それに、この路線は電車ではトンネルのなかになってしまう海沿いの風景を眺められる、好きな路線なのです。
別の日に撮った、逆方向での写真ですが、有間川、谷浜付近の海沿いを快走する名路線です。
使われる899号車は、「象さんブザー」装備の古い車両。この日はじめてのショートではない大型車、LVでした。この899号車は地元のファンからも人気の車両だそうです。
名立駅着。淋しいですが、旅とはこれでお別れです。
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