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彦三町二丁目の古い丸型信号機

最終修正:令和6年4月1日 (12R)


 金沢市の中心街、武蔵ヶ辻にも近い住宅街に、ひっそりと丸型初期の金属製信号機が残っています。

 武蔵ヶ辻から彦三大通りを北へ。FMいしかわのあるビルの先で斜め左方向へ分かれていく道を進むと……。

 
 狭い道の先に、信号機のある交差点。

 
 金属製の、初期の丸型信号機が残っていました。

 

 
 4方向すべて、このような古いタイプです。道が狭いためか、歩灯はありません。小型レンズながらヒサシは標準と同じものを付けているせいでしょうか、なんとなくですが、福久や松島北にあった巨大灯器を縮小したような風貌になっています。

 

 
 小糸製でしょうか? レンズがかなり青いです。このタイプは初期丸型がまだ沢山残っていた80年代末期にも、金沢ではあまり見なかった気がします。森本支所前と、津幡北がそうだった記憶もあります。

 

 

 路地裏みたいな四ツ角に、忘れられたように残るサビサビの古い丸型灯器は味わいがあります。

 こちらの交差点の灯器はいずれも令和4年(2022年)11月現在、現役です。

:: 安江町にも見所が

 これも武蔵のすぐ近くにあった信号機です。むさし西交差点を六枚町方向(斜め左)へ入って最初の交差点が「安江町」です。

 
 横道からの信号機。ごく普通の標準的な丸型灯器に見えますが…。

 

 
 横から見ると、ヒサシの形が違います! ヒサシだけが、初期の丸型灯器風なものです。


 
 プラスチック製の標準的な灯器になる直前の、過渡期の灯器でしょうか。


 
 最晩年の様子です。残念ながら令和3年(2021年)3月に更新され、姿を消しました。

:: 辰口にも

 安江町と同様のタイプを備えていたのが加賀産業道路にある「辰口」交差点でしたが、こちらも現在はLED式灯器に更新されています。

 

 
 この灯器のレンズも、青がブルーでした。

:: 森島団地にも

 鶴来線沿線の名鉄森島バス停近くにも安江町タイプの灯器がありました。ヒサシが長年の風雪に耐え、歴戦の戦士のような状態になっていました。残念ながらこちらも更新済で、現存しません。

 

 サビサビ具合のせいで、一瞬日本信号の初期の丸型灯器かと見えたのですが、レンズがブルーなのに気がつきました。

 

 押しボタン式信号機の多くが80〜90年代的な灯器で占められているなか、このような古灯器による押しボタン式とは、珍しいです。

:: 長竹にも

 松任中奥線の経由する長竹交差点には、松任市街方向の1基のみ、やはり安江町タイプの灯器が残存していました。ここも現在は更新済みとなっています。

 

 
 やはりレンズがブルーでした。

 
 古い灯器は1基のみで、ほかは早期から更新されていたのですが、交差点名標はこちらのほうが古いタイプのものとなっていました。おそらく当初はもっと古い灯器が備えられていて、先に寿命が来たために更新されたのではないかと思われます。

:: 南森本高架下には

 また、国道8号線バイパスの高架下、森本小学校の近くにある「南森本」交差点には、京三製と思われる初期の丸型が縦置きで設置されていました。

 まさに忘れられたように残っていた古灯器で、少し見つけにくい場所でしたが、「彦三町二丁目」とともに石川県の信号機の見逃せない名所といえました。

 令和4年(2022年)11月現在では現役でしたが、残念ながら令和4年(2022年)12月上旬に通りかかったところ、信号機そのものが撤去されていました。 

 


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