もりさけてんTOP > もりさけ観光開発 > 桔梗丘の角型信号機

桔梗丘の角型信号機

最終修正:令和5年1月10日 (12R)


MORI SAKETEN.com SINCE 2003


 加賀市山代温泉の「桔梗丘」交差点にも古い角型信号機が現役で残っていた場所がありました。

 平成24年(2012年)5月12日時点では現役を確認できましたが、残念ながら同年7月18日に訪問すると、すでに全てLED式の灯器に更新されてしまっていたあとでした。


 
 この時点で、石川県内の角型信号機はこの桔梗丘と金沢市内の長土塀交差点のみとなっていました。長土塀はその後もずいぶん頑張りましたが、令和元年(2019年)11月頃までに更新され、これをもって石川県から角型信号機は全滅しています。

 横道からの信号機が角型灯器。本線もまた古い丸型初期の懐かしいフォルムで、こちらも見どころとなっていました。


 

 
 写真のタイプの日本信号製の丸型最初期の金属製灯器も、ここ桔梗丘が最後の存在でした。更新により、このタイプも石川県内では絶滅してしまいました。


 
 この灯器はいずれも今風のLED式に更新されていますが、交差点名標についてはその後も更新前から引き続き利用されていました。しかし、後年に著しく風化が進み、下に書かれていた元々の内容が浮き出てきていました。これにより、かつて白山市内の「中学校裏」交差点(現:松任中学校西)で使用されていた名標のリサイクル品であることが明らかになりました。

 現在、この表示板は更新され、ローマ字入りの新しいタイプのものに変わっています。

 00年代中期頃までは、この「桔梗丘」や有名な「長土塀」以外にも、各地に角型が残っていましたね。

:: 本 町

 
 石川県下の角型信号機の残る交差点といえば「本町」がよく知られていました。野々市の旧市街地に、取り残されたように稼働を続ける角型信号機は、旧街道の風情にピッタリでした。

 平成22年(2010年)秋頃にフラット信号機へ更新されています。

 

:: 増泉三丁目

 
 長土塀と同じく昭和通り沿いにある「増泉三丁目」もまた、金沢市最後の4方向全て角型の交差点として有名でした。ここは平成22年(2010年)春に更新されています。

 

 なお、この増泉三丁目、よく見ると交差点名標にうっすらと「増泉町」とあるのを消して上書きしているのが当時すでに確認できました。残念ながらこの写真では分かりませんが……、光の具合で確認することは可能でした。もともとここは「増泉町」という名称で、それが「増泉三丁目」と改称されていたわけですね。

 名標自体は灯器の更新後もそのまま使用されており、それから年月を経るにつれ風化が進んでしまい、下に書かれていた「増泉町」がかなり鮮明に浮き出てきていました。

 
 ▲風化により下の文字が明瞭に……

 かなり長い間この状態が続いているのですが、やはり明らかに読みにくいという意見が多いのでしょうか、令和4年(2022年)3月9日付け北國新聞朝刊で、ついにこのことが取り上げられました。

 記事によるとこの交差点が改称されたのは平成元年(1989年)だったということでした。30年の年月で上貼りの白い部分だけが風化して青の部分だけが残ってしまったのでしょう。石川県警も「想定していなかった変化」だとしていました。

 現在、交差点名標は撤去されています。

:: 示野 

 
 国道8号線バイパスにも、以前は角型信号機が多数存在していましたね。ここ「示野 」は、比較的最後まで角型が残る交差点でした。

 ここの交差点名標は元々「示野町」だったものを「町」を消して「示野」としたようですが、いまいちその理由がよく分かりません。それも上からシールを貼って隠しただけという……。ここも名標のみ現在も使用されており、この頃はまだ隠れていたのですが、いまでは風化により「町」がほとんど完全に見えています。



MORI SAKETEN.com SINCE 2003

もりさけてんTOP > もりさけ観光開発 > 桔梗丘の角型信号機



inserted by FC2 system