◎なぜこのサイトをつくったか
高校時代からバスに乗って遊ぶことに熱中してきたなかで、実際に乗って得た情報を記し、多くの方にバスあそびの醍醐味を味わってもらえれば……との思いで作成を始めました。
まずはバス好きの皆さんに、バス路線の魅力を知っていただき、一回でも多くバスに乗ってほしいと思い、このページを続けています。バス利用客が一人でも増えることが願いです。「乗りにいきたい!」と思って頂けるサイトづくりを目標としています。
◎こういう風な方針です
バスファン皆さんがバス路線にますます興味を持って、バス路線に触れることがますます楽しくなるように書いています。
バスに乗って楽しもうという目的で作成しているサイトなので、否定的なことなどを書くのは控え、できるだけ良いところをピックアップし、好意的に捉えて書いていくよう心がけているつもりです。
◎こういう風に読んでください
石川県内の路線を「能登地区」「金沢地区」「加賀地区」の3エリアに分けて紹介しています。それぞれのトップページではさらに地域ごとに索引分けをし、各路線のページへリンクしていますから、調べてみたい地域を選んで、ジャンプしてみて下さい。
調べてみたい路線は、その地域の路線一覧から探しても良いですし、「ターミナル・主要停留所」のページからも、その停留所から乗れる路線のページへリンクしています。
また各路線のページ上部にある運行区間表示部分には、その路線が経由する主要停留所のページへもリンクしていますから、終点や途中のバス停から乗り換えできる路線を探したり、まるでネット上で乗り継ぎの旅を擬似体験するように「バス路線サーフィン」を楽しむこともできますよ。
読み終わったら、ぜひ実際に乗りに行ってみて下さい。各ページの「乗車のヒント」の項目から公式ホームページのトップページへリンクしています。公式ホームページで時刻や運賃を調べ、どうしたら乗れるか、このサイトの情報と照らし合わせながら行程を練ってみてください。そのときには、自分だけの旅がすでに始まっていることでしょう。
◎このような感じのページがあります
● 路線ページ
(例……[12]湯涌線、名金線、宇出津珠洲線など)
メインの路線解説ページです。石川県内津々浦々を網の目のように走る幾多のバス路線。一般路線バスは全路線、県内特急バスも全路線、コミュニティバスと石川県内発着の高速バスも全路線を紹介しています(コミュニティバスと高速バスのうち未乗車のものはダイジェスト紹介です)。
ページ内には、ところどころに写真を載せています。それらの写真を眺めていくだけでも、楽しい時間が過ごせます。
まずはどこでも好きな路線のページを開き、写真だけを見ていって、とくに興味が湧いたらその路線の素性に迫っていくのも、面白い読み方ではないでしょうか。
各ページでは、基本的に以下の項目に分けて解説します(例外や、項目のないページもあります)。
[▼] 路線名
その路線の名称の由来についてを解説します。コミュニティバスのページにおいては「愛称名」として紹介しています。
[▼] 系 統
その路線の運行系統を紹介しています。路線によっては派生系統や多かったり、経由地が複雑な路線もなかにはありますが、できるだけ詳しく、分かりやすく解説していきたいと努力しています。
[▼] 歴 史
路線の発祥から現在にかけての歴史を解説しています。現在の系統が成立するまでに紆余曲折の歴史があるものも多く、これらを辿ってみると、実際に乗るときの興味や情感が深まるかも知れません。
バス路線は昭和30年代以前に産声を上げたものが多く、その後の歴史も筆者が生まれる前の事柄ばかりで、当然、筆者が実際に見てきたわけではありませんので、各年代の時刻表、路線図、地方史、新聞縮刷版、古い時代の住宅地図、バス会社の広報誌などで調べています。これらは項目の下部に参考文献として示してあります。また実際に過去を見てきた方からの聞き取り調査を行った場合もあります。
[▼] 小ネタ
少し本題から脱線するような小ネタを紹介しています。それがどうしたというような内容ばかりですが、こうしたネタを知ることで、より深くバス路線を愛せるかも(?)。実際に乗ってみてからこの項目を読むと、その路線への興味が倍増するかも知れません。この項目は未設置のページもあります。
[▼] 乗車のヒント
乗車する際のポイントや、筆者からのアドバイスがあるほか、公式ホームページのトップページへのリンクも貼ってありますので、実際に乗りに行ってみたいと思った方は公式ホームページで時刻や運賃をお調べ下さい。
[▼] 走行音
一部のページにおいては実際のバスに乗車して録音したバスの走行音を公開しています。音声ファイルはMP3形式で「One Drive」にて公開しておりますので、ダウンロードしてご利用下さい。長時間の収録となっていますので、作業用BGMとして、ウォーキングの友として、または眠れないときなどにどうぞ。
[▼] 参考文献
ページ作成にあたって参考にさせて頂いた書物はここに記載してあります。なお、参考文献として頻出する資料については、下記の方法で閲覧することができます。ぜひ参考になさって下さい。
北陸鉄道社内報「ほくてつ」
北陸鉄道グループの社内報ですが、位置づけとしては広報誌に近く、石川県立図書館では雑誌として公開されています。平成元年(1989年)以降の号は3階東側(草色のE)の郷土雑誌エリアで開架として自由に閲覧できるほか、それより古い年代のバックナンバーについても昭和46年(1971年)以降のほとんどの号が閉架として所蔵されています。図書検索機で「書庫とりよせ」ボタンを利用し、レファレンスコーナーでお受け取りください。貸出はできませんが、複写を受けることは可能です。
「北陸鉄道五十年史」
平成5年(1993年)に発刊された北鉄研究のバイブルです。石川県立図書館、金沢市立玉川図書館をはじめ、石川県内の公立図書館の多くに開架として所蔵されています。また県内の大学・高校・中学校の図書室に所蔵されているケースも多くあるかと思いますので、学生の方はぜひ手にとって見て下さい。
「北陸鉄道の歩み」
昭和48年(1973年)に発刊された30年史です。石川県立図書館、金沢市立玉川図書館をはじめ、石川県内の公立図書館の多くに開架として所蔵されています。市町村によっては閉架となっている場合もあります。
「北陸鉄道時刻表」
かつて北鉄では全路線のポケット時刻表を作成していました。金沢市立玉川図書館に昭和55年(1980年)と昭和56年(1981)年の号のみ閉架図書として所蔵されています。1階の検索コーナーで伝票を印刷後、2階の郷土資料コーナーのカウンターで提出し、書庫から持ってきて貰うことができます。
「北國新聞縮刷版」
その日の事実が確実に記述されている新聞記事は、バス路線の歴史を調べる上で最も重要です。縮刷版は昭和41年(1966年)4月号から発行されており、石川県立図書館では2階北側(紫色のN)の過去の新聞コーナーで全号が開架となっていますので自由に閲覧可能です。
意外と全号が書棚に揃っている図書館は少なく、金沢市立玉川図書館でも昭和40年代のものは全て閉架となっています。小松市立図書館はほぼコンプリートで開架となっており、さすがは石川県第2の都市の図書館です。平成期以降の号だけなら白山市松任図書館も有用で、静かで交通の便が非常に良いので筆者は個人的に愛用しています。
住宅地図(「住宅明細図」「ゼンリンの住宅地図」「明細区分図」)
過去のバス停の位置を調べるのに有用です。石川県立図書館においては3階東側(草色のE)に過去のものも含めて開架として公開されており、自由に閲覧できます。
各市町村の広報誌
各市町村の広報誌には、とくにコミュニティバス関係について詳細に記述されている場合があります。金沢市以外の各市町村の広報誌は石川県立図書館の3階東側(草色のE)にてバックナンバーも含めてすべて開架として閲覧できます(金沢市ではなぜかこうした広報誌が発刊されていません)。
なお、各市町村立の図書館においても、その自治体の広報誌についてはバックナンバーも開架となっていたり、広報誌の縮刷版というものが所蔵されている場合が多々あります。気軽に読みたい場合はその市町村まで足を運んでみたほうが、臨場感の面でも良いかも知れません。
「奥能登乗合自動車発祥記」
古川修さんという北鉄OBの方が書かれた本で、奥能登地区の各路線について、北鉄経営になる以前の黎明期の様子が活写されている貴重な書物です。この本は石川県立図書館では閉架扱いですが、金沢市立玉川図書館、輪島市立図書館では開架にあり、自由に閲覧することが可能です。
[▼] 停留所一覧
その路線の停留所を一覧表にしています。基本的に名称はバスの運賃表示器に表示される停留所名、読み方はバスの案内放送で流れる読み方を載せており、制度上の正式な名称と異なる場合(漢数字か算用数字かや「前」の有無等)があるかも知れませんが、実際に乗って楽しむことを目的としているページなので、バス車内での情報第一主義としています。
なお、運賃表示器の停留所名と停留所の丸板との食い違いがあまりに大きい場合は、注釈で紹介するようにしています。
このほか、ページによっては立ち寄り湯を紹介する「ちょっとひと浴び」、能登地区の観光名所を定期観光バスの案内テープから紹介する「能登の旅」といった項目のあるページもあります。また高速バスのページのみ「車両」の項目を用意しています。
● 主要停留所ページ
(例……金沢駅、武蔵ヶ辻・近江町市場、山中温泉など)
多くのバス路線が集まるバスターミナルや、多くののりばがあったりと規模の大きい停留所などについてを紹介するページです。このページからも各路線のページへジャンプできます。
ターミナルに集うバスや、のりばの風景、さらに周辺の施設についても写真を多めに用いて、旅情と魅力を伝えていきたいと思っています。
● 廃止路線ページ
(例……循環線、高松線・羽咋線など)
すでに役目を終え、冥界の路線となっている廃止路線を紹介しているページです。バス路線の場合は廃止されると痕跡がまったく無くなる場合も多いので、過去のバス停位置やルートなどを古い時代の住宅地図で調べた上で、写真も多く交えて詳しく解説するようにしています。
なお、小規模な路線や、現有路線との関係の深い路線などの場合は、一般の路線ページの歴史の項目にトピックとして載せている場合もあります。
● 特集ページ
(例……北鉄バスの整理券、交通実験を振り返るなど)
おまけの自由研究ページです。管理人の興味の向くままに、管理人自身が「読みたい」ページを自給自足で作成しています。
● いしかわバス通信!
「いしかわバス通信!」のページでは路線の動きを中心に、石川県のバスに関係する話題をニュース形式で紹介しています。バックナンバーも残しておりますので、アルバムをめくるように過去を懐かしむこともできますよ。
◎楽しみ方の例
・ どんな路線があるか、下調べ
石川県内のバスに乗ってみたいけれど、どのような路線があるのか、またどの路線がオススメなのか――、まずは本サイトでリサーチしてみてはいかがでしょうか。
エリアごとの索引では、筆者が個人的にオススメする路線に「おすすめ」タグを付けてあります。ほかにも、例えば道の狭い区間のある路線には「狭隘路線」タグがあります。まずはこれらの路線から乗ってみては?
・ 街で見かけた行き先を調べる
街やターミナルで様々なバスの行き先を眺めているだけでも、案外楽しいものです。「光が丘」に「駒帰」。どんなところなのかな? と気になったことはありませんか? この行き先はどんなところへと向かうバスなのか、それを調べるのにも、ぜひこのページを活用してください。
・ 使っている路線、使っていた路線を調べる
普段、生活で使っているバス路線。そのバスの終点まで乗ったことはありますか? その路線がいつ開業して、昔はどんな経路で運行していたか知っていますか? 意外と知らずに使っているバス路線のヒミツを調べてみるのも楽しいものですね。
また、いまはバスを使っていないという方も、過去に通学などで使っていたバス路線を調べてみたり、あるいは遠方の方なら北陸旅行で乗ったことのあるバス路線について調べてみるというのも良いですね。
歴史の項目で過去の運行経路なども紹介している場合もありますから、あぁ昔はこうだったなぁ、と懐かしむことができますし、停留所一覧を見て、こんなバス停があったなぁ、ここでオレは乗り降りしていた、といった思い出にひたるという楽しみ方もできるかと思います。
・ 乗ってみたい路線を予習
すでに乗ってみたい路線が決まっている場合も、このページで予習しておくと良いと思います。とくに歴史の項を読んでおくと、実際に乗ったとき、なぜこのようなコースを取るのか、なぜこのような場所が終点なのかなどが想像しやすいかも知れません。
小ネタの項を読んでおけば、見落としがちな名所(迷所?)なども見落とさずに楽しめるかも……。
・ 乗ったあと、路線を復習
乗り終わったら、ぜひもう一度その路線のページを読みなおしてみて下さい。はじめは読み飛ばしていたところにも興味が出てくるかも知れません。新しい発見もあるかも……。
読み終わり、より興味が出てきたら、ぜひもう一度乗りに行ってみて下さい。季節を変えたり、時間帯を変えてみるのも良いですね。二度目は見落としていたところも見つかったりして、より深く路線を楽しめることでしょう。
・ ネット上で擬似旅行
乗りにいく時間がなかったり、遠方なのでどうしても石川県へ行くには――という方は、このページで擬似旅行はいかがですか。
まずは金沢駅から出発するとして……ターミナル集の金沢駅前のページからスタート。ここから乗れる路線のページへリンクしていますから、好みの行き先のページへジャンプしてください。
例えば[18]東部車庫を選択するとします。すると今度はその路線のページ上部にある運行区間表示部分に、その路線が経由する主要停留所のページへもリンクしていますから、終点の東部車庫のリンクをクリックして、また東部車庫から乗れるバスを探して飛んで……という感じで、まるでネット上で乗り継ぎの旅を擬似体験できるようになっています。
どんなに忙しい人や、遠方にお住まいの方にも、訪れたいと願っていれば、いつかはきっと乗りに行けるチャンスが到来するでしょう。このページで夢を育てて、いつかきっと乗りに来てくださいね。