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味わいバス停は生きている

西 泉

西泉住宅
にしいずみ / にしいずみじゅうたく

最終修正:令和6年4月2日 (106)


:: 西 泉

 金沢市中心部の南西、西金沢駅にもほど近い泉本町交差点付近に設置されている停留所です。新しくオープンした商業施設「コレクトパーク金沢」や大型量販店の「メガ・ドンキホーテ ラパーク金沢店」、それに金沢伏見高校、金沢高校が近接しており、乗降客の多い停留所となっています。

 また、停留所近くには鉄道石川線が通っており、「コレクトパーク金沢」の裏手には「西泉駅」が設置されています。

 多彩な店舗が一堂に集まる「コレクトパーク金沢」は、北鉄が運営していたボウリング場「ジャンボボール」の跡地にあたります。


 
 泉本町交差点の南側、「ラパーク金沢(MEGAドン・キホーテ ラパーク金沢店)」前に設置されている、野々市方面からの[44][48]金沢駅方向のりばです。80年代タイプのいわゆる「モダンな上屋」が用意されていますが、新バスシステムには対応されていません。

 北鉄公式サイトの時刻検索ページでは「西泉(スイミング前)」となっており、のりば前には(財)金沢スイミングクラブによる「LAPARK金沢スイミングクラブ」があります。

 ラパークができる以前はこののりばは存在せず、[44]金沢駅ゆきの西泉のりばは、泉本町交差点を右折したあとの金沢政府倉庫の金沢高校側入口横に設置されていた模様です。

 この時代は次の金沢高校前との停留所間隔が約80mほどしかなく、あまりにも短いためか、[44]金沢駅ゆきはその場所にあった西泉に停車したあと、金沢高校前は通過して次は泉新町となっていたそうです。
 (情報ご提供:よっちさん)


 
 ラパーク金沢と西泉バス停です。


 
 「MEGAドン・キホーテ ラパーク金沢店」は明らかにGMSの雰囲気を漂わせており、普通のドン・キホーテではないと一目で分かりますね。元々は長崎屋が運営していた店舗です。


 
 (過去)令和3年(2021年)10月15日から令和6年(2024年)1月31日までの間、無料巡回バス「ラン♪RUN♪BUS」のバス停「ラパーク金沢」が開設されていました。のりばは店舗の裏側(フードコートのある側)、西入口前でした。


 
 (過去)ラパーク金沢を発車していくラン♪RUN♪BUSです。令和6年(2024年)1月31日に全廃され、夢のような無料バスは過去帳入りしてしまいました。


 
 ラパークの向かい側にある、[44]野々市市役所・[48]松任駅北口ゆきののりばです。のりば近くに北陸スバル自動車(株)本社と金沢本店があり、北鉄公式サイトの時刻検索では「西泉(スバル前)」となっています。


 
 かつては白い筐体を持つ初期型の電照ポールが設置されていましたが、現在はこのように00年代タイプの丸板部分のない電照ポールに建て替えられています。新バスシステムには対応されていません。


 
 (過去)以前は現在よりも背が高かったみたいですね……。


 
 泉本町交差点の西側、西金沢からの市内方向便が停車するのりば。北鉄公式サイトの時刻検索では「西泉(西金沢駅から)」という名称です。こちらはポール1本のみの停留所です。

 バス停は訪問介護リハビリステーション「リハス」の前に立っていますが、以前ここはコンビニエンスストアの「デイリーヤマザキ」で、このためかつてはのりば名称も「西泉(デイリーヤマザキ前)」となっていました。

 この写真手前の路地を北側へ入ったところに、北陸鉄道(株)直営の「ジャンボゴルフガーデン」がありましたが、これも令和元年(2019年)11月30日の営業が最後となりました。現在は「コレクトパーク金沢」の一部となっています。


 
 (過去)デイリーヤマザキ前だった頃の西泉(西金沢駅から)のりばです。その頃はポールが現在よりも泉本町交差点寄りに設置されていました。


 
 その向かい側、西金沢方向ののりばです。北鉄公式サイトの時刻検索では「西泉(西金沢駅方向)」となっています。

 ラパーク(メガ・ドンキホーテ)の入口が近く、便利なのりばです。半面、ジャンボボールや鉄道西泉駅へは少し離れており、これらへアクセスする場合は[82]番の場合は泉本町、[53]番の場合は金沢高校前下車としたほうが、むしろ近いかも知れません。

 こののりばには丸板部分のない00年代タイプの電照ポールが設置されていますが、令和3年(2021年)8月に訪れるとポールのそばに標準的な田舎ポールが設置されており、丸板は“臨時”ではなく本式の「西泉」となっていることから、どうやらこれに代替される様子です。しかし、それから2年近く経ちますが、なぜか電照ポールの撤去は行われておらず、そのままです。


 
 (過去)電照ポールが稼働していた頃の様子です。


 
 泉本町交差点北側、旧ジャンボボール跡地に造成された複合商業施設「コレクトパーク金沢」に面して設置されている、[82]金沢駅・柳橋ゆきの停車するのりばです。北鉄公式サイトの時刻検索でも「西泉(コレクトパーク前)」というのりば名となっています。

 なお、令和3年(2021年)12月1日改正までは旧称の「西泉(ジャンボボール前)」というのりば名で登録されていました。

 令和3年(2021年)7月26日、こののりばは「コレクトパーク金沢」オープンに向けて西泉踏切方向へ約40m移設されました。新しいのりばはバスベイとアルナ製の時刻欄の大きいポールが用意されているものの、上屋はありません。ただ、鉄道西泉駅から柳橋方面への乗り換えには便利になりましたね。

 [82]番の金沢駅・柳橋方向は旧デイリーヤマザキ前とこのコレクトパーク前の2ヶ所で乗降扱いを行います。元々は曲がった先の当のりばのみに停車していましたが、平成11年(1999年)3月14日より2ヶ所停車が開始されました。


 
 (過去)移設された当初は「臨時」ポールによる対応となっていました。まだ「コレクトパーク金沢」が工事中の頃の様子です。


 
 (過去)その後、工事の進捗とともにアルナ式のしゃもじ型ポールが建植されました。写真は切り替え直後の様子で、2本が寄り添って立っています。


 
 同じ[82]番沿線の長土塀(金沢駅方向)と同様、アルナ製ですが丸板部分は樹脂製ではなく普通のアルミ複合板が使われているタイプとなっています。今後のしゃもじ型ポールはこれが主流になっていくのでしょうか。


 
 移設されたコレクトパーク前のりばです。ジャンボ跡地には商業施設「コレクトパーク金沢」が広がっています。


 
 (過去)移設間もない頃の様子で、まだアルナ製ポールは建植されていません。「コレクトパーク金沢」も工事たけなわの頃です。


 
 西泉につくられた新しい街「コレクトパーク金沢」です。食品スーパー「大阪屋ショップ」とドラッグストア「スギ薬局」を2本柱に、さまざまな店舗が一堂に集まっています。各店舗は令和3年(2021年)秋より順次オープンを果たしています。


 
 いよいよ令和3年(2021年)10月26日に核となる食品スーパー「大阪屋ショップ西泉店」が盛大にオープン。富山県を本拠地とする(株)大阪屋ショップにとって、西泉店は石川県内7店目の店舗となります。


 
 令和3年(2021年)11月11日オープンの「スギ薬局金沢西泉店」がコレクトパークのもう1つの目玉となります。この「スギ薬局」と「大阪屋ショップ」のある敷地北側が、ジャンボボールの建物があった場所にあたります。

 このほかのお店も、24時間フィットネスジム「エブリー金沢西泉店」が11月8日、焼き肉の「戸板商店 西泉店」が11月10日、11月11日に前述の「スギ薬局金沢西泉店」、そして「眼鏡市場コレクトパーク金沢西泉店」11月12日、コインランドリー「ザブーン」11月13日と続き、女性専用健康体操「カーブス コレクトパーク金沢」は11月24日、最後にインドアテニススクール「センティア金沢西泉店」が12月1日オープンとなりました。

 淋しい空き地が広がるばかりあったジャンボ跡地にも、再び賑わいがやってきました。


 
 敷地の南側には「眼鏡市場」の建物と、それに続いて焼き肉の「戸板商店」、フィットネスの「カーブス」と「エブリー」、コインランドリー「ザブーン」の入るサービス棟が並んでいます。かつてジャンボのテナント店舗だった来来亭や、ジャンボゴルフガーデンの練習場が広がっていたエリアです。

 1万9774uもの広大な敷地に、食品、日用品から健康増進までをもサポートしてくれる多彩な店舗が結集したコレクトパーク。ショッピングやフィットネスのあとには、焼き肉で心とおなかを満たすのも良いですね。駅のすぐ横にありますので、鉄道沿線にお住まいの方の日常の買い物にも便利です。


 
 敷地の西側には水路を挟んで「センティア インドアテニススクール」が。元ジャンボゴルフガーデンの建物があった場所になります。ここはかつてジャンボテニスクラブだった時代もありましたから、時を越えて再びテニス場として復活したともいえそうです。


 
 敷地の西側、かつてジャンボゴルフガーデンだった側にも出入口が設けられました。帰りに[53]兼六園下ゆき、[96]金沢大学ゆきに乗車する場合はここから出ると便利です。


 
 コレクトパークと北鉄バスです。


 
 「コレクトパーク金沢」は北陸鉄道(株)と大和ハウス工業(株)のコラボレーションによる「西泉地区再開発建設工事」として開発されました。

 当初は北陸鉄道(株)がミサワホーム(株)に土地を貸し、ミサワ側が施設を運営する形の複合商業施設として、地元の北陸ミサワホーム(株)の協力も得て再開発されるという見通しが示されていましたが、令和2年(2020年)3月20日付け北國新聞朝刊が報じたところによると、このミサワ側との協力関係は白紙になってしまったそうです。

 記事によれば、クリニックモールやスポーツジム、健康をコンセプトにしたレストラン、カフェなどの出店が計画され、テナント希望者との交渉も行われたものの、事業者間での折り合いが付かなかったとありました。

 その後、新たな協力事業者として大和ハウス工業(株)に白羽の矢が立ち、令和3年(2021年)2月5日に地鎮祭を挙行。無事に建設が開始されました。敷地内には5棟の平屋建ての店舗が建てられ、建物は不動産事業を手掛けるMULプロパティ(株)という会社が管理し、各テナントに賃貸する形になったということです。


 
 バス停と西泉駅の案内標も整備されています。

 北鉄ではコレクトパーク金沢のオープン記念として、令和3年(2021年)11月1日〜12月15日までの間、鉄道西泉駅までの電車賃が100円引きとなる割引券の配布を行っていました。割引券はバス案内所や有人駅のパンフレットラックで手に入る「ほくてつニュース秋号」に2枚付属していました。

 赤字に悩まされる鉄道石川線の利用促進とともに、マイカーによる来店を減らすことで渋滞緩和にも繋げようという、鉄道事業者ならではの試み。これをくみ取って、ぜひコレクトパークへは石川線または北鉄バスで訪れたいですね!


 
 (過去)まもなく完成……という頃の看板です。


 
 ここに移設前ののりばのシェルター上屋がありましたが、令和3年(2021年)8月に訪れると撤去されたあとでした。真新しいアスファルトが痕跡のありかを示していますが、いずれは歩道の整備も行われそうで、それも消えてしまうことでしょう。


 
 (過去)旧シェルターのりば、撤去前の様子です。00年代中期以降に多く建てられた屋根の丸いシェルターでした。

 さすがはジャンボボール入口にあったのりばで、西泉で唯一「新バスシステム」に対応しており、バス接近表示ランプが備えられていました。コマは「82増泉金沢駅・柳橋」のみでした。


 
 (過去)旧シェルター撤去前の様子です。その後背地であるジャンボボール跡では「西泉地区再開発建設工事」の槌音が絶え間なく続いています。


 
 (過去)ジャンボボールありし頃の様子です。


 
 (過去)ジャンボボール解体中の頃の様子です。


 
 (過去)そして解体工事が完了……。


 
 (過去)また、ジャンボボールありし頃の様子です。


 
 (過去)解体工事完了の頃……。


 
 (過去)ジャンボボール最後の姿はまるで墓標のように――。

 このジャンボボールについてはこちらのページで詳しく解説していますので、ご覧下さい。

 かつて、このジャンボボールの敷地を利用し、昭和45年(1970年)9月10日という早い時期から「パーク&バスライド」を本格実施し、マイカーの市内流入を抑えようと試みられたことがあるようです。

 パーク&ライド実施に合わせ西泉から市内各方面へ向かう西泉平和町線、西泉循環線が新設されたほか、準急小松線などを西泉経由に変更するなど利便性のアップが図られたようですが、結局は「市内に近すぎてマイカーから乗り換えのメリットがない」などの理由から不評に終わり、金沢市が実施するはずだった中心部のマイカー規制も延期。あまりにも早すぎた先進的な試みは失敗に終わっています。


 
 最後に、忘れられがちなマイナーのりば。コレクトパークの斜め向かい側に淋しく立つ田舎ポールです。こののりばはみどり二丁目からの金大附属学校・自衛隊前ゆきモーニングダイレクト便が月〜金の朝に1本停車するのみの、幻ののりばといってよい停留所となっています。

 北鉄公式サイトの時刻検索では「西泉(増泉から)」という名称で登録されていますが、[82]西金沢ゆきは泉本町交差点を右折するため、この停留所はスルーとなります。


 
 鉄道西泉駅です。鉄道石川線の野町〜新西金沢間の中間駅となります。駅ナンバリングは「I02」です。

 北鉄電車の標準仕様といえる、ホームと待合室のみの構造です。

 コレクトパーク金沢を形成するスギ薬局や大阪屋ショップの建物と、線路の反対側のパチンコ店「マルハン金沢店」(令和4年(2022年)8月31日閉店)の建物に挟まれ、ビルの谷間のようになっています。

 なお、旧マルハンの場所には以前は北日本紡績(株)の工場が広がっていました。

 古い住宅地図を見ると、現コレクトパーク金沢になっているジャンボボールの敷地も、元来は北日本紡績(株)の「北星寮」という社員寮の跡地だったようです。西泉界隈ではラパーク金沢の建っている場所もかつては倉庫精練(株)西金沢工場だったわけですから、このあたり一帯も、かつては一大工業地域であったことが分かります。そしてそれを支えたのが鉄道石川線の貨物輸送だったのでしょうね。

 鉄道石川線の貨物営業は昭和51年(1976年)4月1日に廃止。そして貨物営業廃止により線路の棒線化が行われ、西泉駅のホームは現在地へ移設されたのだそうです。


 
 西泉駅の駅名標です。


 
 ホームの軒下には運賃表が掲げられています。ちゃんと駅ナンバリングにも対応されるなどアップデートされていますね。


 
 昭和大通りを渡る鉄道石川線の西泉踏切は“踏切信号機”となっています。石川県立図書館所蔵の社内報「ほくてつ」昭和46年(1971年)4月号にてその新設が紹介されていますので、この年の春頃にお目見えしたことが推察されます。これが金沢市内で初めての踏切信号機だったそうです。


 
 踏切信号機ですので、青信号のとき一時停止をせずに進むことができます。


 
 非常に交通量の多い道路に位置しているため、センサーによって道路の渋滞具合を感知し、混雑しているときは赤点滅になったり、赤を現示したりと適宜表示が切り替わり、踏切内での滞留が起きにくいよう工夫されています。


 
 (過去)ジャンボボールありし頃の西泉踏切の様子です。バックに見えているのが旧ジャンボボールです。ジャンボ閉館後も(株)北鉄航空金沢中央カウンターのみが営業を続けていましたが、それも平成30年(2018年)5月29日を最後に閉店――。平成30年(2018年)6月4日より野々市車庫へ移転し、「北鉄航空旅行センター」として再オープンを遂げています。


 
 西泉踏切の南側に、このようなトマソンが。かつて鉄道石川線から農林水産省石川食糧事務所金沢政府倉庫(現:金沢市泉本町倉庫)への引き込み線が存在していたようで、その廃線跡が平成26年5月現在でもこのようにハッキリと見て取れます。これも西泉の隠れた名所のひとつといえるでしょう。

 古い住宅地図を見ると、かつてはこの北側にある(株)金太商店(現:(株)金太)や、ジャンボボール西側の金沢乾物(株)(現:カナカン(株))へも引き込み線があったようです。


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:: 西泉住宅

 西泉の南隣にある停留所です。昭和39年(1964年)1月10日に循環二万堂線開業とともに開設された当初は「金沢スケートセンター前」という名称で、その名の通り金沢スケートセンターへのアクセス停留所として開設されたようですが、昭和44年(1969年)以降、少なくとも昭和46年(1971年)までには「西泉住宅」へ改称されています。

 「金沢スケートセンター」は、西泉住宅バス停前の葬祭会館「(株)セレマ金沢西泉シティホール」になっている場所に存在していましたが、平成17年(2005年)9月頃、この年のシーズンオフ明けに営業を再開せず、そのまま閉鎖されています。

 金沢スケートセンターは例年、10月1日〜3月31日までの半年間をシーズンとして営業していたそうですから、よって実質的な最終営業日は平成17年(2005年)3月31日ということになりそうです。

 なお、この西泉住宅停留所より北に位置する西泉三丁目交差点の南東側には、かつて北陸交通(株)貸切バス営業部と車庫もありました。しかし同社は債務超過に陥ったのち、平成17年(2005年)4月1日に北陸鉄道(株)の連結子会社(小松バス(株)の子会社)となり、営業所は野々市車庫の一角へ移転。跡地は売却され、「グランマスト金沢西泉」というマンションおよび宅地になっています。


 
 野々市市役所・松任駅北口方向ののりばです。北鉄公式サイトの時刻検索では「西泉住宅-A」。ここもまた白タイプの電照ポールからしゃもじ型のアルナ式ポールに変わりました。


 
 一方、向かい側の市内方向のりばです。北鉄公式サイトの時刻検索でののりば名は「西泉住宅-B」です。

 古式ゆかしい上屋がいまなお頑張っています。新バスシステムには対応されておらず、接近表示はありません。最近支柱が白から黒に塗り替えられ、イメージが一新されました。


 
 この市内方向のりば前に「クスリのアオキ西泉店」がありますが、この場所はかつて北陸鉄道グループの「(株)北鉄ホームサービス」が経営していた、ドライブインを併設する九谷焼窯元「エース金沢」のあった場所です。

 「エース金沢」は昭和42年(1967年)3月15日に開業。同年3月26日にはお食事、コーヒースタンド「りんどう」もオープンしています。

 その後、昭和47年(1972年)4月には九谷焼窯場を独立棟とするとともに、ロビーの新設や売店・食堂・喫茶コーナーの改築が行われ、新装オープンとなっているようです。

 
 エース金沢があった時代、その駐車場に停車する定期観光バス。金沢市内定期観光バスでは、いずれのコースの寄留地にも必ずエース金沢が含まれており、一日コースの場合は昼食場所としても使用されていました。

 九谷焼なのになぜ「エース」というネーミングなのかは謎ですが、九谷焼製造工程は見学自由、ロクロや上絵付けの実演も無料で見学することができるなど、伝統工芸施設としても本格的で、伝統産業館の要素とドライブインの要素を兼ね備えた、観光バス全盛時代にマッチした施設であったようです。

 売店では本格的な輪島漆器・加賀人形など郷土特産品や銘菓の展示即売が行われ、定期観光バス利用客のおみやげ選びにも嬉しい施設だったことと思われます。夏場はビアガーデンとしても営業し、地域の人からも親しまれていたようです。

 「エース金沢」は平成12年(2000年)9月30日にドライブインの営業を終了し、同年10月1日〜10月10日までは閉店一掃大セールを実施。人間国宝が手がけた超高級品から日常の生活用品まで価値ある九谷焼が特別謝恩価格で売り尽くされ、フィナーレを迎えたようです。閉店後、跡地は「びっくりドンキー金沢西泉店」を経て、現在の「クスリのアオキ西泉店」へと変遷しています。


 
 「エース金沢」の包装紙につつまれた箱です。令和4年(2022年)10月1日の『第5回北鉄バス車庫巡りツアー(北鉄加賀バス小松営業所編)』にて立ち寄った北鉄東部車庫で、いつも見てくださっているという乗務員さんから頂いたものです。営業所内を片付けていたところ発見されたということで、中身はやはり九谷焼ではないかというお話でしたが、もったいなくて開封することはできません。「エース金沢」の貴重な形見であり、大切に保管したいと思います。


\電車から鳴増に乗り換える場合、西泉のほうが便利かもよ?!/
 


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 →(観光開発)さようならジャンボボール
 →(ショッピ)西泉のラパーク金沢


参考文献
 北陸鉄道社内報「ほくてつ」各号
 「北陸鉄道五十年史」
 「北陸鉄道の歩み」
 「北國新聞縮刷版」各号
 「金沢市住宅明細図南部版」S55、S60、H7、H12年度版
 「ゼンリンの住宅地図南部版」H2、H17年、H26年度版

情報ご提供:ぽんさん


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*バス停は生きていますので、外観や表示類、風景などには変化が生じている可能性があります。あしからずご了承下さい。

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